朝晩が冷え込み、空気が乾燥してくるこの季節。
「最近だるい」「胃腸の調子が不安定」「夜中に目が覚める」──そんな不調を感じていませんか?
アーユルヴェーダでは、夏から秋へ移るこの時期を「ピッタからヴァータへの移行期」と捉えます。季節の変わり目は体も心も揺らぎやすく、ほんの少しの工夫で快適さが大きく変わるのです。
この記事では、食事・ライフスタイル・オイルケア・ヨガ呼吸法・メンタルケアまで、アーユルヴェーダの知恵を取り入れた実践的な方法をまとめました。今日からできる習慣を取り入れて、秋を心地よく迎えましょう。

目次
秋を元気に過ごす黄金ルール3つ:早寝・早めの夕食・温かいごはん
季節の変わり目を快適に過ごすための基本はシンプルです。
第一に、夜は22:30までに就寝すること。アーユルヴェーダでは22時以降はピッタの時間帯に入り、頭が冴えて眠れなくなりがちです。早めに眠ることで、自然な回復力が高まります。
第二に、夕食は19時までに軽めに済ませること。消化力(アグニ)は昼にピークを迎えるため、夜はスープや温野菜、消化にやさしい雑炊などが理想です。
第三に、温かく消化にやさしいものを選ぶこと。冷たい飲み物や生野菜は胃腸に負担をかけ、ヴァータやピッタを乱しやすいので控えめに。例えば温かい味噌汁、煮込み野菜、スパイスティーが適しています。
なぜ季節の変わり目に不調が出るのか(ピッタ→ヴァータ移行の要点)
夏の間に体には「熱」が蓄積されます。これがピッタの過剰です。秋口になると空気が乾燥し、朝晩が冷えてきます。ここで高まりやすいのがヴァータです。アーユルヴェーダでは季節ごとに主役となるドーシャが変わり、夏から秋は「ピッタからヴァータへ」の移行期。このバランスの変化がうまくいかないと、不調が表れやすくなります。
こんな症状が出やすい(だるさ・胃腸不調・乾燥・睡眠の乱れ・情緒の揺らぎ)
代表的なのは次のような症状です。
- だるさや疲れやすさ:夏の疲労が残り、気温差でさらに体力を消耗。
- 胃腸の乱れ:冷たいものを摂りすぎた影響で消化力が落ち、食欲不振や下痢・便秘に。
- 乾燥トラブル:肌や喉の乾燥、便秘など、ヴァータの影響が現れやすい。
- 睡眠の乱れ:寝つきが悪い、夜中に目が覚めるといった不眠傾向。
- 情緒の揺らぎ:不安感やさみしさ、集中力の低下。
どんな人が影響を受けやすい?(更年期・冷えやすい人・睡眠不足・多忙ストレス)
- 更年期世代:ホルモン変動でヴァータが乱れやすく、乾燥や不眠に敏感。
- 冷えやすい体質の人:秋の冷気でさらに代謝が低下しやすい。
- 睡眠不足の人:夜更かし習慣がある人はヴァータの乱れが加速。
- 多忙でストレス過多の人:自律神経が乱れ、ピッタとヴァータ両方の影響を受けやすい。
まずはセルフチェック
1分でわかる現在のドーシャ傾向チェック
- 体が熱っぽい、イライラする → ピッタ優勢
- 乾燥肌・冷え・便秘・不安感 → ヴァータ優勢
- 重だるい・むくみ・やる気が出ない → カパ優勢
季節の変わり目はヴァータの乱れが多く見られるため、自分の状態を簡単に見直してみましょう。
ライフスタイルの乱れチェック(食事時間・睡眠・運動・カフェイン・冷飲多用)
以下の項目に当てはまるものが多いほど、体調不良につながりやすいです。
- 夕食が20時以降になることが多い
- 就寝が24時を過ぎる
- カフェインを1日3杯以上飲む
- 夏の間、冷たい飲み物やアイスを頻繁に食べた
- 運動不足で汗をかかない
いくつか当てはまる場合は、まず基本的な生活リズムを整えることが大切です。
今日からできる一日の整え方(ディナチャリヤ)
朝:白湯200–300ml→オイルうがい→軽いストレッチ→朝日を浴びる
起床後は常温より少し温かい白湯をコップ1杯(200–300ml)飲み、体内の巡りを促します。その後、ごま油やココナッツオイルを使った「オイルうがい」で口腔を潤し、雑菌バランスを整えましょう。軽いストレッチや太陽礼拝を数回行い、朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、気分も安定します。
昼:最もしっかり食べる/深い呼吸3分/短時間の散歩
消化力(アグニ)が最も強いのは昼。ランチには温かいスープや穀物、野菜、タンパク質をバランスよく摂りましょう。食後は3分ほど深い呼吸を行い、その後に短時間の散歩で消化を助けるのが理想的です。
夜:入浴・足湯(就寝90分前)→軽い前屈・ねじり→22:30就寝
夜は体を温めてリラックスさせることが重要です。就寝の90分前までに入浴を済ませ、難しい場合は足湯だけでも効果的。寝る前は前屈のポーズで神経を落ち着け、22:30までに布団に入ることを目標にしましょう。
この流れを1週間続けるだけでも、胃腸の調子や睡眠の質が大きく改善し、秋を快適に迎える準備が整います。
食事編:夏の余熱を冷ましつつヴァータを鎮める
基本原則(温かい・油分/水分を適度に・消化力に合わせる・旬を選ぶ)
秋の始まりは「夏に溜まった熱(ピッタ)」を鎮めつつ、「乾燥と冷え(ヴァータ)」に備えることが大切です。基本は温かい料理を中心に、油分と水分を適度に取り入れること。消化力(アグニ)が落ちやすい時期なので、量よりも質を重視し、旬の食材を使ったやさしい味つけが理想です。
おすすめ食材(かぼちゃ・里芋・さつまいも・人参・秋鮭・りんご・梨・いちじく・ギー・セサミ)
秋の旬食材はアーユルヴェーダ的にも理にかなっています。
- 根菜類(かぼちゃ・里芋・さつまいも・人参):体を温め、安定感を与える。
- 秋鮭:良質なたんぱく源で、消化しやすい。
- 果物(りんご・梨・いちじく):火照りを冷ましつつ、潤いを与える。
- ギー:消化をサポートし、乾燥を防ぐ。
- セサミ(ごま):体を温め、滋養強壮に役立つ。
控えたいもの(冷たい飲食・辛味/酸味のとり過ぎ・夜遅い食事・アルコール過多)
避けたいのは次のような習慣です。
- 冷たい飲み物やアイス:消化力を弱め、ヴァータを乱す。
- 辛味や酸味の過剰摂取:ピッタを刺激し、胃の不快感や肌荒れにつながる。
- 夜遅い食事:消化不良や翌朝のだるさの原因に。
- アルコール過多:乾燥を進め、睡眠の質を下げる。
一汁一菜の温スープ化(具だくさん味噌汁・野菜スープの活用)
「温かいスープを食卓の中心に据えること」が季節の変わり目に最適です。具だくさん味噌汁に根菜を入れたり、野菜スープにオリーブオイルをひと垂らししたりすると、消化に優しく満足感も得られます。
7日サンプル献立(昼しっかり/夜軽めのモデル)
- Day1:昼→秋鮭の塩焼き+根菜の煮物/夜→かぼちゃの味噌汁+お粥
- Day2:昼→鶏むね肉と人参のスープカレー/夜→豆腐と小松菜のおひたし+里芋の味噌汁
- Day3:昼→玄米ご飯+豚汁+漬物/夜→りんごとシナモンのコンポート+雑炊
- Day4:昼→鮭ときのこの炊き込みご飯/夜→白菜と豆腐のスープ
- Day5:昼→さつまいもご飯+豚肉の生姜焼き/夜→梨とヨーグルト+温かい野菜スープ
- Day6:昼→秋刀魚の塩焼き+人参のきんぴら/夜→かぼちゃポタージュ+全粒パン
- Day7:昼→チキンと野菜のシチュー/夜→いちじくとクルミ入りサラダ+お粥
飲み物&スパイスの使い方
白湯・スパイスティー(シナモン・カルダモン・フェンネル)の目安量
朝は200〜300mlの白湯をゆっくり飲むことが基本。午後のリラックスタイムには、シナモンやカルダモンを少量加えたスパイスティーがおすすめです。フェンネルティーは消化を助け、食後に適しています。
体を冷やしすぎないドリンク例(ミントウォーター、常温ビネガードリンク)
夏の余熱を鎮めるにはミントウォーターが良いですが、冷やしすぎないよう常温で飲むのがポイント。りんご酢や黒酢を水で割った常温ドリンクも、消化を助けつつ疲労回復に役立ちます。
カフェイン・アルコールの上手な減らし方
コーヒーや紅茶を多く飲む人は、午後以降はカフェインレスのハーブティーに切り替えるのが効果的です。アルコールは毎日ではなく週2〜3回に抑え、量も少なめに。白湯やスパイスティーを「代替習慣」にすると自然と減らせます。
ヨガ&呼吸で自律神経・消化を整える
ゆるめて温める基本ポーズ(前屈・ねじり・猫牛・鳩の前段階など)
激しい運動よりも、心身をゆるめるヨガが効果的です。
- 前屈(パスチモッターナーサナ):消化器にやさしく、心を落ち着ける。
- ねじりのポーズ(アルダ・マツィエンドラーサナ):胃腸の働きを助ける。
- 猫牛(キャット&カウ):背骨をほぐし、自律神経を整える。
- 鳩のポーズ準備(エカパダ・ラージャカポターサナ前段階):骨盤周りを緩め、冷えを防ぐ。
呼吸法:ナディショーダナ(片鼻呼吸)・ゆったり腹式(各5分のガイド)
- ナディショーダナ(片鼻呼吸):右鼻と左鼻を交互に呼吸することで、心身のバランスを整える。5分行うと頭がすっきりします。
- 腹式呼吸:横隔膜を意識してゆっくり吸い、長めに吐く。就寝前に5分行うと睡眠が深まりやすくなります。
運動量の目安(汗をかきすぎない・毎日15–30分の歩行)
秋の運動は「ほどよく温まる」程度がベスト。毎日15〜30分の散歩や軽いストレッチで十分です。大汗をかくような激しい運動はヴァータを乱すことがあるため、控えめにしましょう。
オイル&スキンケア(秋口の乾燥対策)
セサミ/アーモンドオイルのアビヤンガ(週3回・就寝前/入浴前)
秋は空気が乾燥し、肌や関節がかさつきやすい時期です。アーユルヴェーダのセルフケアでおすすめなのがアビヤンガ(オイルマッサージ)。
- セサミオイル:体を温め、ヴァータの乱れを落ち着ける効果が期待できます。
- アーモンドオイル:保湿力が高く、肌に柔らかさとツヤを与えてくれます。
週に2〜3回、就寝前や入浴前に体に塗り込み、10〜15分ほど置いてからシャワーで軽く流すと効果的です。全身をマッサージする時間がない場合は、足裏や耳まわり、手のひらだけでも習慣にすると違いが出ます。
フェイス&ボディの保湿ステップ(洗う→与える→守る)
- 洗う:熱すぎないお湯で洗い、石けんは必要な部分だけに。
- 与える:オイルやクリームで水分と油分を補給。
- 守る:バームや乳液でフタをし、潤いをキープ。
特に入浴後は10分以内に保湿を行うと、乾燥が進む前に潤いを閉じ込められます。
かかと・首・腹部のポイント保湿
全身ケアが難しい時は、乾燥の影響が出やすいポイントだけでも保湿を心がけましょう。
- かかと:ひび割れや冷えの原因になりやすい。
- 首元:皮膚が薄く乾燥による小ジワが目立ちやすい。
- 腹部:温めることで消化力がサポートされる。
体質別(ヴァータ/ピッタ/カパ)実践ガイド
ヴァータを落ち着ける(温・油・規則正しさ・接地)
- 温かいスープや根菜料理を中心に。
- 毎日同じ時間に食事・就寝を心がける。
- オイルマッサージや温浴で体を温め、安定感を意識。
ピッタの余熱を抜く(穏やかな冷性・辛味控えめ・早寝)
- りんごや梨などの甘味・渋味・苦味を取り入れる。
- 唐辛子や揚げ物、アルコールを控える。
- 22時までの就寝で心身をクールダウン。
カパの重だるさ対策(軽い発汗・温スパイス・食べ過ぎ防止)
- 生姜・黒胡椒・ターメリックなど温めるスパイスを取り入れる。
- 軽い発汗を促すウォーキングやヨガを習慣化。
- 食べ過ぎを防ぎ、腹八分目を意識する。
症状別セルフケア
胃腸の乱れ(食欲不振・膨満)
- 温かいお粥や野菜スープで消化力を整える。
- フェンネルティーを食後に飲むとガスや膨満感を和らげる。
- 夜遅い食事は避ける。
便秘・ガス
- 朝一杯の白湯+ギーを小さじ1杯。
- セサミオイルで腹部をマッサージして腸を温める。
- 軽い前屈やねじりのヨガで腸の動きをサポート。
眠りが浅い・中途覚醒
- 就寝前に温かいミルクやゴールデンミルク(ターメリック入り)を飲む。
- アロマやオイルでこめかみ・耳周りを優しくマッサージ。
- 寝る前のスマホ・PCを避け、照明を暖色に。
肌の乾燥・かゆみ
- 入浴後すぐにオイルやクリームで保湿。
- 食事に良質な油(ギー、オリーブオイル)を取り入れる。
- 水分を常温でこまめに補給する。
メンタルの揺らぎ(不安・さみしさ)
- ナディショーダナ(片鼻呼吸)で自律神経を整える。
- 感謝ジャーナルを夜に3行書き、心を安定させる。
- 秋の自然(紅葉や月)を観察し、季節を楽しむ意識を持つ。
生活環境の整え方
服装・防寒(首/足首/腰を冷やさないレイヤリング)
秋口は日中と朝晩の寒暖差が大きいため、体を冷やさないことが重要です。特に首・足首・腰は冷えやすく、ヴァータの乱れに直結します。ストールやレッグウォーマー、腹巻きなどをうまく使ったレイヤリングで調整しましょう。外出時は一枚余分に羽織れるカーディガンや薄手のコートを持ち歩くと安心です。
室内環境(加湿・照明の色温度・就寝前のデジタルデトックス)
乾燥対策としては加湿器や濡れタオルの利用が効果的です。湿度40〜60%を目安にすると呼吸器系や肌の乾燥を防げます。照明は夜に向けて暖色系の光に切り替えると、副交感神経が優位になりリラックスモードへ移行しやすくなります。また、寝る1時間前からスマホやPCのブルーライトを避ける「デジタルデトックス」を心がけると睡眠の質がぐっと上がります。
外出・移動時の工夫(温かい飲み物・間食・歩く速度)
外出時には保温性のあるボトルに白湯やハーブティーを入れて持ち歩くのがおすすめです。小腹がすいたときには、ドライフルーツやナッツ、焼き芋などの温性で腹持ちの良い間食を用意すると血糖値の急降下を防げます。移動中は早歩きよりも一定のリズムで無理のないスピードを意識することが、ヴァータを落ち着けるポイントです。
「やりすぎ」注意&禁忌
急な断食・極端な糖質/脂質制限は避ける
秋は体が夏の疲れを回復させようとする時期。極端な断食や糖質・脂質制限は消化力をさらに落とし、体力不足や冷えの原因になります。やる場合は専門家の指導のもと、短期間で穏やかに行うのが安心です。
強い熱性のスパイスの過剰使用に注意
唐辛子やブラックペッパーなどの強いスパイスは、夏に残ったピッタを刺激しすぎる可能性があります。体を温めたい時は、生姜やシナモンのようにマイルドなスパイスを取り入れるとバランスがとりやすいです。
妊娠中・持病・服薬中の人の留意点
アーユルヴェーダのセルフケアは基本的に穏やかですが、妊娠中や持病のある方、薬を服用している方は一部のスパイスやオイルが体に合わないこともあります。自己判断せず、専門家や医師に確認することを優先してください。
1週間実践プラン(テンプレ)
Day1–2:睡眠と食事時間を整える
まずは「22:30就寝・19:00までに夕食」という生活リズムを定着させることから始めます。朝は白湯を飲み、夜は温かいスープで軽めに。睡眠と食事時間を整えるだけで体が楽になり始めます。
Day3–4:温スープ+軽いヨガ&呼吸を定着
次の2日間は食事に一汁一菜の温スープを取り入れ、消化力を安定させましょう。朝か夜に5〜10分の軽いヨガ(前屈・ねじり・猫牛)とナディショーダナ呼吸を加えることで、心身のリズムが整います。
Day5–7:アビヤンガ導入・夜の画面オフ・早寝固定
後半の3日間はアビヤンガ(オイルマッサージ)を週2〜3回導入し、乾燥対策とリラックスを強化します。さらに、夜は就寝90分前にスマホやPCをオフにし、22:30までに就寝する習慣を固定化。これで体と心が秋仕様にスムーズに移行できます。
季節の行事とマインドフルネス
旬を味わう(新米・果物・根菜)
秋は実りの季節。アーユルヴェーダでも「旬を食べること」が大切にされています。炊き立ての新米をいただく、りんごや梨・いちじくを食後に味わう、かぼちゃや里芋の煮物で体を温める…。これらは栄養だけでなく、自然のリズムを体に取り入れる行為でもあります。
月や紅葉を愛でる観察ワーク
秋の夜は空が澄み渡り、月や星が美しく見えます。意識的に空を眺める「月見の習慣」を取り入れると、心が落ち着き、ヴァータの乱れを和らげてくれます。また、紅葉のグラデーションを観察することも、心を「今ここ」に戻すマインドフルネスの実践になります。
感謝ジャーナル(1日3行)
一日の終わりにノートを開き、「今日ありがたかったこと」を3行だけ書く習慣を持ちましょう。例えば「温かい味噌汁を飲めた」「友人と笑えた」「夕暮れの空がきれいだった」など、小さなことで十分です。感謝の意識は心を安定させ、秋の孤独感や不安を和らげてくれます。
よくある質問(FAQ)
夜にお腹が空いたら?
どうしても空腹で眠れないときは、温かいミルクやお粥を少量いただきましょう。消化にやさしく、睡眠を妨げません。
外食・会食の日はどうする?
会食では完全に制限するのは難しいものです。そんな日は「昼食や翌朝を軽めにする」「白湯を多めに飲む」といった調整を心がけましょう。翌日の朝に旬の果物とスープで整えるのもおすすめです。
ホットヨガやサウナはOK?
秋は体を温めることが必要ですが、極端に熱をこもらせるとピッタを刺激することも。週1〜2回、短時間で心地よい程度にとどめ、終わったら常温の水分補給を忘れないようにしましょう。
旅行や出張中のミニマム対策
旅先では生活リズムが乱れがちです。最低限できることは、
- 朝にコップ1杯の白湯
- 夜はスマホを控えて22:30就寝を意識
- 乾燥対策に小瓶のオイルを持参
この3つだけでも体調が安定しやすくなります。
仕上げチェックリスト
5領域セルフ評価表(◎できている/○まあまあ/△改善必要)
- 生活リズム:22:30までに就寝できているか/食事時間は一定か
- 食事:旬の温かい食材を選べているか/冷たいものや刺激物を控えられているか
- 運動・呼吸:毎日15〜30分歩いているか/呼吸法や軽いヨガを取り入れているか
- オイルケア:週に2〜3回アビヤンガや保湿をしているか
- メンタル:感謝ジャーナルや自然観察で心を整えられているか
週に一度チェックして、できたところを「◎」で確認していくと、自分の変化を実感できます。
「整えたい」という気持ちが、癒しの第一歩
夏の疲れを引きずったまま、秋の乾燥や寒さにさらされると、心も体も揺らぎやすくなります。けれど、少しの工夫でその揺らぎは「整うきっかけ」に変えられます。温かい白湯を飲む、旬の恵みを味わう、オイルで自分を労わる──そんな小さな積み重ねが、次の季節を健やかに過ごす力となります。
「ちゃんと整えてあげたい」と思うその気持ち自体が、すでに心と体を癒す第一歩です。どうか焦らず、できることから始めてみてください。秋をやさしく迎えるあなたの姿を、アーユルヴェーダの知恵がそっと後押ししてくれるはずです。