食品だけでなく治療にも使われるギー by アーユルヴェーダの名医 Dr.ディネッシュ & Dr.ディネッシュカ

アーユルヴェーダで薬として使われるギー

アーユルヴェーダやスリランカの伝統医学と聞いて、まず思い浮かべるのがオイルセラピー。 それには、様々なオイルが使われます。 アーユルヴェーダでは、主に4つの「スネーハ」(油)が説明されています。 その中でも、ギーはアーユルヴェーダで使用される最も貴重な油剤のひとつです。 この記事では、この貴重なオイル物質について、詳しく説明していきます。

使用範囲

アーユルヴェーダの記述によると、ギーは古来より食品だけでなく薬としても使われてきました。 ギーには様々な内的・外的な使用方法があります。アーユルヴェーダとスリランカの伝統医学の医学体系に記載されていて、アーユルヴェーダの薬用オイルの調合に使用される基本的なオイルの一つです。ギーは牛の乳から直接作られる製品です。

ギーの効果

アーユルヴェーダ理論によると、ギーは以下のような薬効があるとされています。

薬理効果

  • 味:甘味(madhura)
  • 質:軽性(laghu)
  • 効力:冷性(sita)
  • 消化後の味:甘み(madhura)

ドーシャへの影響

主にピッタを和らげる作用がありますが、ヴァータやカパの疾患にも使用することができます。冷性の性質ですが、不眠症や呼吸器系疾患に対して効果が期待できます。プラバーヴァと呼ばれる特別な性質があります。

通常、アーユルヴェーダでは、ギーは日中に摂取することが推奨されています。また、夏場は毎日使用するとよいでしょう。 また、ヴァータ・ドーシャが増加する時期にも、ギーが推奨されています。

さまざま症状への効果

  • ギーは毎日摂取することで、記憶力を高め、知能を向上させます。さらに、精神疾患を予防する効果が期待できます。
  • アグニの働きを活性化し、消化力を高めます。オージャスを刺激し、免疫力を高めます。
  • 媚薬としても優れた効果を発揮します。すなわち、Shukra Dhatu(生殖器の組織要素)の質を向上させます。
  • 解毒作用があります。
  • 筋肉の衰えや体重減少を防ぎます。体に栄養を与え、強さを強化します。
  • 睡眠障害を予防します。
  • ギーを目に塗ることで、様々な薬効を期待することができます。視力を向上させます。
  • アルコール中毒の人、過労の人、運動不足の人に毎日使用することが推奨されています。ギーは乳製品の一部として、摂取することで、体に栄養を与え、体重を増やすことができます。
  • ギーは、新鮮な牛乳と混ぜて使用することで、乾燥から肌を守って、美しく保つこともできます。

喉の乾燥を防ぐためのギーの使い方

  • ギー50ml
  • 水 400ミリリットル
  • イボツヅラフジ(ティノスポラ・コルディフォリア) 25グラム
  • 野生ナス 25g

水とティノスポラ・コルディフォリア、野生ナスを煮て、よく濾す。 この水にギーを加えて、毎日口とのどを洗います。これにより、乾燥からくる咳や喉の乾きから解放されることができます。 簡単にできます。

 

英国アーユルヴェーダカレッジでは、サットヴァを高めるための様々な実践法を学ぶことによって、健康維持や病気の予防をするための知識を深めていきます。また、スリランカ人のアーユルヴェーダドクターから正真正銘のアーユルヴェーダの智慧を学べる日本で有数の学校です。アーユルヴェーダの学びを深めたい方、将来セラピストとして活躍したい方、健康管理のために日々の生活に取り入れたい方は、是非お気軽に無料説明会体質診断セミナーにご参加ください。ご相談お待ちしております。

 

ライタープロフィール

ドクター・コラム始まりました!【アーユルヴェーダ医師によるアーユルヴェーダ最新情報をお届けします!】アーユルヴェーダ医師ディネッシュ先生 / Dr. Dinesh Edirisinghe

スリランカ国立コロンボ大学アーユルヴェーダ・メディスン&サージェリー卒業

脈診と額に手を当てることにより、クライアントの体質はもちろん、現在の病気や体調、過去の病歴までを読み取とることから「ドクターCTスキャン」として有名。特にデンマーク、ドイツ、日本での経験が豊富で、スリランカのジェット・ウィング・グループで、アーユルヴェーダの責任者として、スリランカの本格的なアーユルヴェーダをスリランカ国外に広めるための新しいコンセプトを構築。

 

ドクター・コラム始まりました!【アーユルヴェーダ医師によるアーユルヴェーダ最新情報をお届けします!】アーユルヴェーダ医師
ディネッシュカ先生 / Dr. Dinushka Dissanayake

スリランカ国立コロンボ大学アーユルヴェーダ・メディスン&サージェリー卒業

ディネッシュ先生の最愛の奥様であり、婦人科とメンタルヘルスの専門家。

 

 

 

※「ドクターCTスキャン」の異名をもつ有名なディネッシュ先生と奥様のディネッシュカ先生についてさらに詳しいプロフィールはこちらをクリック。

 

ENGLISH

When you heard the word “Ayurveda” or Sri Lankan authentic medicines the first image you get is, an oil therapy. Actually, Ayurveda and Sri Lankan authentic medicine is basically attached to various kind of oils.

There are four main “sneha” ( oil substances) are described in Ayurveda.

Ghee is one of the most precious oil substance which used in Ayurvedic therapy. Therefore from this article we thought to give some important details about this precious oil substance. According to Ayurveda descriptions, from the ancient time ghee is used as a food as well as a medicine. Therefore various ways of internal and external applications of ghee has mentioned in Ayurveda and Sri Lankan authentic medicine system.

It is one of the basic oil that use in Ayurveda medicated oil preparation. It is a product which produced directly from the cow milk.

As illustrated in Ayurveda theory medicinal properties of ghee are as follow.

  • Taste: Sweet ( madhura)
  • Quality: Lightness ( laghu)
  • Potency: Cold ( sheeta)
  • Taste after digestion: Sweet ( madhura)

Mainly it has a Pitta pacifying action But we can used this in Vata and Kapha diseases as well. Though it contents with cold potency, it has a good reaction against insomnia and respiratory track diseases because of its special quality called “prabhava”

Usually Ayurveda recommended to consume ghee in the day time. And it is good to used daily in the summer. Apart from that at the time of Vata Dosha increase ghee is recommended to use.

Daily consumption of Ghee improve the power of memory and enhance the intelligence. And it prevent the mental illness.

It stimulates the action of “Agni” and Improves the digestive ability. Stimulates the “Ojas” and enhance the power of immunity.

It has a great action as a aphrodisiac medicine.It improves the quality of “Shukra Dhatu”.

It is a good detoxifying agent.

It prevents muscle wasting and loosing weight.

It nourishes the body and enhances the strength.

It prevents from sleeping disorders. And it is very good for the eyes.

In Ayurveda treatments ghee applied internally to the eyes for various medicinal expectations. It improves the vision of the eyes.

Special in Ayurveda, ghee is recommended to use daily for the people who addicted to alcohol, people who over exercise and people who work hard.

By taking ghee as a part of the dairy meal; one can easily nourish the body and gain weight. And also can keep the skin beautiful.

It protects the moisture of the skin.To or protect the skin from getting dryness ghee can be used mix with fresh milk.

To prevent dryness in the throat ghee can be used as follow.

  • Ghee 50 ml
  • Water 400ml
  • Tinospora cordifolia 25g
  • Wild eggplant 25g

Except ghee ,boil water and other two substances and strain well. Then add the ghee and use this water to wash mouth and throat daily This will help you to relieve from dry cough and dryness of the throat easily.